紅の夢について

色鮮やかな赤い果肉のりんご「紅の夢」

弘前大学藤崎農場では、1981年から始まった、りんごの育成プロジェクトに取り組み、2010年に「果肉まで赤いりんご」の第1号として「紅の夢」を品種登録しました。 紅の夢は果肉の鮮やかな赤色が最大の特徴で、従来の赤肉系品種では「渋くてそのままでは食べられない― 」という課題をクリアし、生食も加工どちらにも適した品種として全国から注目を集めています。 見た目はいたって普通のりんご。しかし、切った瞬間にあらわれる鮮やかな赤色は、驚きとともに感動も覚える美しさ。渋みがなく酸味のきいた美味しいりんごで、果肉の赤色に含まれるポリフェノールの一種「アントシアニン」は抗酸化作用があり健康増進の効果も期待できるとされています。生食・加工用どちらにも適しているため、多くのお問い合わせをいただいております。

収穫期 10月下旬~11月上旬
形・見ため 形:円から楕円形 果皮:濃い暗赤色
重さ 300g程度
糖度・酸度 糖度:13%、酸度:0.9%

「紅の夢」誕生のキセキ

紅の夢はもともと意図して誕生した品種ではありませんでした。育種をはじめた理由も農場の広く空いた園地を何とか活用するためで、その広大な園地を利用し新品種の育種への取り組みをはじめたのがきっかけでした。 当初、紅の夢は「紅玉(母)」と「スターキングデリシャス(父)」を受粉させてできた品種だと考えられていました。ところが、DNA調査の結果「スターキングデリシャス」が父親ではないことがわかりました。 さらに詳しく調べると、父親となったのは同じ農場にある「エターズゴールド」というラベルが付いた木だと判明。しかし、このエターズゴールドもまたその名の品種とはまったく違う品種の木であることがわかり、紅の夢の父親は「名無し」の品種とされました。 紅の夢はいくつもの偶然が重なり誕生したまさに“キセキのりんご”なのです。


想いのこもった素敵なネーミング

「紅の夢」のネーミングの由来・・・それは、味はもちろん果肉が赤いという特徴から、親以上の利用価値がある可能性を秘めていること・・・すなわち、親が果たせなかった夢を子供に託すー という意味と、親の紅玉からとった「紅」とを掛け合わせ「紅の夢」という品種名がつけられました。 りんご市場のなかでもその特徴がひときわ目を引く「紅の夢」。全国のみならず、世界に羽ばたくりんごと言うにふさわしい品種であると考えられています。

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